御池で生きる動植物
御池は日本初の国立公園「霧島錦江湾国立公園」の一角にあり、周囲の原生林は昭和47年に国設の野鳥の森に指定。これまでに150種類以上の鳥類が確認されるなど、数多くの生命が息づいており、この生態系を守ることが、高原町の美しい環境へと繋がっています。
このページではそんな御池に生息する野鳥と水棲生物の一部をご紹介します。
ブッポウソウ
◎学名/Eurystomus orientalis
◎目/ブッポウソウ目
◎渡り区分/夏鳥
全長約29cm。その美しさから「森の宝石」と呼ばれ、高原町の鳥に指定されている。急上昇や急降下・急旋回が上手く、飛翔しながら捕食する事ができる。
コシジロヤマドリ
◎学名/Phasianus soemmerringii ijimae
◎目/キジ目
◎渡り区分/留鳥
全長約125cm(雄)。腰の部分が白いことが名前の由来。主に九州南部の森林に生息しており、1964年に宮崎県の県鳥に指定。
オシドリ
◎学名/Aix galericulata
◎目/カモ目
◎渡り区分/漂鳥
全長約48cm(雄)。冬季に主に西日本へ南下し越冬。雄と雌が一緒にいることが多いことから、「おしどり夫婦」の由来となっている。
アカショウビン
◎学名/Halcyon coromanda
◎目/ブッポウソウ目
◎渡り区分/夏鳥
全長約27cm。クチバシや体全体が赤みを帯びていることから、「火の鳥」の異名を持つ。夏鳥として渡来するが、姿を見ることは少ない。
オオルリ
◎学名/Cyanoptila cyanomelana
◎目/スズメ目
◎渡り区分/夏鳥
全長約16cm。瑠璃色の美しい見た目はもとより、高い木の上で長時間滞在し、さえずる声や様子も美しいことで知られる。
サンコウチョウ
◎学名/Terpsiphone atrocaudata
◎目/スズメ目
◎渡り区分/夏鳥
長約45cm(雄)。雄は約30cmもある長い尾が特徴。さえずりが「ツキ(月)ヒ(日)ホシ(星)、ホイホイホイ」と聞えることから、三光鳥と呼ばれている。
ヤイロチョウ
◎学名/Pitta nympha
◎目/スズメ目
◎渡り区分/夏鳥
全長約18cm。夏鳥として本州~九州に渡来し、繁殖を行う。動物食でミミズや昆虫類を食べている。
オイカワ
◎学名/Zacco platypus
◎地方名/ハヤ、ハエ、ハス、シラハエ、ヤマベ、他
◎目/コイ目
成魚は約15cm。大きく発達した尻びれが特徴で、繁殖期の雄は体が青やピンクに色づく。雑食性で水草や小さな昆虫などを食べている。
カワムツ
◎学名/Nipponocypris temminckii
◎地方名/ハヤ、ハエ、モト、ムツ、ヤマソ、他
◎目/コイ目
成魚は約15cm。オイカワ同様、大きな尻びれを持ち、体側に黒っぽい1本の縦縞があるのが特徴。水生昆虫や小魚などを捕食する。
ニジマス
◎学名/Oncorhynchus mykiss
◎地方名/ニジ、テツ、他
◎目/サケ目
成魚の体長は一般的に約40cm前後だが、大型になると1m前後まで成長する。頭が小さく、黒い斑点が全身に散らばり、体側にはピンクの縦縞がある。
ヨシノボリ
◎学名/Rhinogobius
◎地方名/ゴリ、ジンゾク、ドンケツ、カワハゼ、他
◎目/スズキ目
日本には14種類のヨシノボリが生息。成魚の体長はどの種類も6cm前後で、体の模様は種間で様々だが、頭部に赤褐色の線が入るものが多い。
サワガニ
◎学名/Geothelphusa dehaani
◎地方名/カニ、イデンコガニ、他
◎目/エビ目(十脚目)
甲幅は2〜3cm程で、脚を含めた幅は6cm前後。丸みを帯びた黒褐色の甲羅と、・朱色の脚をしたものが多いが、青白いものや紫色の個体も見られる。
アカハライモリ
◎学名/Cynops pyrrhogaster
◎地方名/イモリ、ニホンイモリ、アカハラ、他
◎目/有尾目
全長は10cm前後の両生類で、日本固有種。アカハラという名前の通り、腹部が赤いのが特徴。フグと同じテトロドトキシンという毒を持つ。
ニホンイシガメ
◎学名/Mauremys japonica
◎地方名/イシガメ、ゼニガメ、他
◎目/カメ目
雄は約甲長15cm、雌は甲長約25cmに成長する爬虫類で、日本固有種。黄褐色の甲羅が特徴で、甲羅の後縁に隆起があるが、成長と共に目立たなくなる。